島立ちの瞬間 - 小宝島小中学校

「頑張れ~!」「いってらっしゃい」「さようなら」「ありがとう」まだ夜明けから間もない早朝5時半,小宝島港とフェリーとしま2の間で交わされる「島立ち」の瞬間のやりとりです。

 本校の学校教育目標は,「豊かな心をもち,深く学び,創意工夫しながらたくましく生きる児童生徒を育成する ~荒波を越えて独り立ちする教育~」です。今週,まさにその「島立ち」のときを迎えています。卒業生との別れはとても寂しいですが,3人の9年生は,清々しい表情で自信をもって島立ちしていきました。

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『いってらっしゃい 2』 - 小宝島小中学校

 3月11日(水)早朝,卒業生3人の内,最後の1名がずっと共に過ごした幼なじみをはじめ,在校生,多くの地域の方に見送られながら新天地に向けて出発しました。

 ここ小宝島には高校がなく,中学校を卒業すると高校に進学するために島を離れる"島立ち"を経験します。島で15年間を過ごし,不安と期待でいっぱいの中,島立ちをする卒業生。最初は島立ちに対して不安や心配でいっぱいな様子でしたが,次第に前向きに受けとめる姿が見られるようになりました。住み慣れたふるさとを離れることは誰しも不安です。勇気がいります。しかし,その「壁」を「成長のチャンス」と捉え,御家族,そして地域の方々が生徒の背中を大きく押してくれるのです。今,新たな一歩を踏み出します。今日の涙の別れが,いずれ帰島する時に満面の笑顔となることを期待しています。いってらっしゃい!! 

 船中では,数日ぶりに先に島立ちしたクラスメイトに会い,ホッとした様子だったようです。

    

『いってらっしゃい 1』 - 小宝島小中学校

 卒業式を終え,翌日3月8日(日)には2人の後期生がここ小宝島を離れました。まだまだ暗く,早朝の時間にも関わらず児童・生徒をはじめ,多くの地域の方々が接岸港に卒業生を見送りに来てくださいました。港では出発式を行い,卒業生は2年間,あるいは3年間の思い,感謝の気持ちを来てくださった方々に伝え乗船しました。

 途中まで涙をこらえていた卒業生,在校生,そして地域の方も涙を流しながら姿が見えなくなるまで違いに手を振っていました。

 別れは新たな出会いのはじまりでもあります。卒業生にとって良き出会いに恵まれますよう祈っています。校長先生の挨拶の中でもありましたが,「いつか近い内に帰って来たい」「魚を釣りに戻ってくる」そのような卒業生には『さようなら』ではなく,『いってらっしゃい!』がピッタシ!!

 いってらっしゃい!!気をつけていっておいで。笑顔で帰ってくるのを待ってるよ。

 鹿児島港では,以前ここ小宝島にいらっしゃった先生とその御家族が卒業生をお出迎えしてくださいました。ありがとうございます。12時間ほど波に揺られながらの移動にもかかわらず,卒業生の元気でうれしそうな笑顔に安心しました。

    

卒業生の皆さんへ - 小宝島小中学校

 三月七日(土)に卒業式・前期課程修了式を挙行いたしました。

 卒業生、修了生の皆さん。御卒業または修了おめでとうございます。皆さんはここ小宝島で生活し、みんなで力を合わせ、たくさんの時間を過ごしてきました。ここ小宝島では道を歩けば、地域の方が声をかけてくださり、皆さんの成長をいつも見守ってくださっていました。「今日も元気だな」「楽しく生活を送っているかな」その様な温かい視線がいつも皆さんに注がれていました。これから進む道は違っても、ここ小宝島は皆さんの『ふるさと』です。時間があるときはいつでも戻ってきてください。皆さんの大好きな人たちが、いつでも歓迎してくれるはずです

 新しい世界への扉が、今まさに開かれようとしています。待っているだけでは夢は近づいてきません。自分自身の力で一歩踏み出すことによって開く道があります。時には迷い、時には失敗することもあるでしょう。しかし、大切なことは諦めずに継続することです。「失敗は成功のもと」とも言います。何もしなければ何も変わりません。一歩踏み出した皆さんなら、必ず夢に近づけます。どんな夢も一人では叶えられません。なぜなら人は一人では生きていくことができないからです。だからこそ、家族を、友達を大切にしてください。誰かを支え、誰かに支えられながら人は輝くのではないかと私は考えます。

 未来はまだ決まっていません。だからこそ自由で、面白いはずです。皆さんが歩む道が最高に素敵な冒険になりますよう、心から応援しています。卒業おめでとう。

担任より

  

*個人情報保護のため,発表文の中の個人名等ふせさせていただきます。

 『お礼のことば』

 サンゴ礁の白い岩肌に、春の穏やかな日差しが反射し、小宝島の海が一段と輝きを増す季節となりました。小宝島の豊かな自然に囲まれて、私たちは今日、卒業という大きな節目を迎えることができました。本日は私たちのために、来賓の皆さま、地域の皆さま、保護者の皆さま、先生方、在校生の御出席のもと、このような卒業式を挙行していただき、本当にありがとうございます。

 三年前、不安で胸が押しつぶされそうな中、抜港を経て翌日早朝の暗い雨の悪天候の中、たどり着いたここ小宝島の景色を今でも鮮明に覚えています。振り返ってみると、三年間の小宝島での生活で数えきれないほどの思い出ができました。私がここまで成長できたのも、皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。

 先生方、授業や、休み時間、その他でも私たちを支え続けてくださりありがとうございました。先生方から真面目な勉強の話だけでなく、釣りの話や笑える冗談などを聞かせていただく時間はとても楽しかったです。ありがとうございました。

 友だちのみんな、授業や特別な行事など、どんなときも一緒に助け合いながら生活をしてきました。これからも楽しいことがたくさん待っていると思うので、お互いに楽しんでいきましょう。

 寮のみんな、みんなで笑いあいながらゲームをしたり、真面目に釣りをしたり、掃除をさぼったり、本当にいろいろなことがありました。何気ない毎日でしたが、その日々がずっと続いてほしいといつも願っていました。間違いなく寮のみんなと過ごした時間が私の島での一番の思い出です。

 (クラスメイト)さん、同級生として、三年前からクラスメイトとして一緒にいてくれてありがとう。(クラスメイト)さんは正義感が強く、ダメなことはダメだと私にきちんと伝えてくれたり、みんなと全力で遊んだりする姿は私にとってとても勉強になりました。これから新しい生活が始まりますが、一緒に頑張っていきましょう。

 (クラスメイト)さん、一度島から離れてしまったけれど、また帰ってきて一緒に過ごせると聞いた時はとてもうれしかったです。毎日当たり前のように一緒にいたのが、離れ離れになってしまうのはとても悲しいけど、またいつかどこかで一緒に釣りをしましょう。

 地域の皆さん、いつも優しく声をかけてくださり本当にありがとうございました。学校では学べない多くの経験をさせていただきました。皆さんと関わる中で感じた温かさや安心感は、今でも心に残っています。

 ( 寮監 )さん・( 寮母 )さん、まるで家族のように温かく接してくださりありがとうございました。時には厳しく叱られることもありましたが、その一つ一つが今では大切な思い出です。本当にお世話になりました。これからも( 弟 )がお世話になると思いますが、よろしくお願いします。

 最後にお父さん、お母さん、こんなにも素晴らしい小宝島に出会わせてくれてありがとう。離れていても、いつも変わらず優しく応援してくれたことが、何よりの支えでした。二人の存在があったからこそ、ここまで頑張ることができました。高校生活が始まってもたくさん迷惑をかけてしまうと思いますが、これからもよろしくお願いします。

 ここ小宝島での生活がいよいよ終わりに近づき、新生活への期待と不安でいっぱいです。これから小宝島での経験や出会った皆さんとの思い出を胸に、自分らしく頑張っていきたいです。

 たくさんの思い出をくれた小宝島。そしていつも心の支えとなってくださった皆さんに心から感謝し、お礼の言葉といたします。                                        

令和8年3月7日 卒業生

   

*個人情報保護のため,発表文の中の個人名等ふせさせていただきます。

 『お礼のことば』

 GTシーズンまで 残り 約二か月となり、高揚感でいっぱいの今日この日、私たち卒業生のために晴れやかな卒業式を挙行していただき感謝申し上げます。

 二年間私を育ててくれたこの小宝島から旅立つことに寂しさを覚える一方、四月からの 島根県での島暮らしや 魚釣り、そして何より高校生活に胸をはずましています。

 地域の皆様をはじめ、先生方、友達のおかげで今日この卒業式に出ることができています。 ありがとうございます。

 私は中学二年生の時、一度 東京に戻り、中学三年生として再びこの島に戻ってきました。 中学一年生の時は東京から一緒に来た友達と二人部屋で、つらい時も楽しい時もずっと一緒だったのであまり寂しいと思ったことはありませんでした。しかし、今年度は民宿憩いの森で一人の生活をおくりました。

 小宝島に戻ってくるまで、「ずっと 一人なのかな」など、柄にもなく心配していました。 しかし、小宝島に帰ってきて船を降りた時、多くの人に「お帰り」と言っていただき、また世間話をしている間にその心配は自然に消えていきました。

 島民の皆さん。皆さんが優しく声をかけ、あたたかく見守ってくださり、支えてくださったおかげで楽しく小宝島での生活を送ることができました。ありがとうございました。

 先生方。先生方からの御指導やアドバイスをいただいたおかげで楽しく学園生活を送ることができました。ありがとうございました。

 ( 児童名 )さん。毎日○○さんと( 児童名 )さんと行った湯泊温泉や外で焚火をしながら一緒に食べた焼き肉の味は忘れません。本当の兄弟みたいに( 児童名 )さんと小宝島での生活を過ごせて楽しかった。ありがとう。

 ○○さん。私に牛飼いの仕事を教えてくださり、ありがとうございました。小宝島で○○さんから学んだことは一生 忘れないと思います。また小宝島に戻ってきたときには牛飼いの仕事を教えてください。

 (クラスメイト)さん。島っことして、また同級生としていろいろなことを教えてくれて ありがとう。(クラスメイト)さんの魚や宇宙戦艦ヤマトに関する知識量には驚きました。 島に戻ってきた時にはまた一緒に遊ぼうね。

 (クラスメイト)さん。同級生として、また釣りライバルとしてとても面白い友達でした。 ○○先生の御指導の下、一緒に宝かぶやイチゴを育てたこと、休みの日には一緒に港で釣りをしながら話をしたことは私の小宝島生活の中でまさに最高の思い出です。小宝島を離れても一緒に釣りをしに行こうね。

 お父さん・お母さん。私を小宝島に送り出してくれてありがとう。お父さんとお母さんが 背中を押してくれたおかげで、小宝島でかけがえのないたくさんの思い出を作ることができました。また東京の家に帰った時、優しく「おかえり」と迎え入れ、机の上にはお母さんの手料理がたくさん並べてありました。それだけで私はとても幸せでした。本当にありがとう。

 ( 里親 )さん。( 里親 )さんは私にとってもう一人のお母さんのような存在でした。昔の島の様子や魚釣りのこと、数えきれないほど大切なことを教えていただきました。 また、私が釣りに行きたいと言うと( 里親 )さんはいつも連れていってくれました。

 民宿にお客さんがいたり、( 里親 )さん自身、体が痛かったりして大変な中でも釣りに連れて行ってくれました。私はそんな優しい( 里親 )さんが大好きです。二年間大変お世話になりました。

 小宝島での生活。私の人生の中でとてつもなく貴重で価値ある体験でした。この大切な機会を私に与えてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。四月からの高校生活も私らしく頑張っていきます。本当にお世話になりました。

 私に関わってくださったすべての方々に心から感謝の気持ちを申し上げ、お礼の言葉と いたします。

令和八年 三月七日 卒業生

  

*個人情報保護のため,発表文の中の個人名等ふせさせていただきます。

 『お礼のことば』

 小宝島のあちらこちらに色鮮やかな花や蝶が彩りを 添えてくれています。

 本日は私達のために、地域の方々、保護者・里親の皆様、寮監・寮母、先生方、在校生のご出席のもと、このような心温まる卒業式を挙行していただき心より感謝申し上げます。

 十五年間、私を育ててくださった、ここ小宝島から旅立つことは寂しさと不安で いっぱいですが、いくつもの壁を乗り越えて今日卒業を迎えることができました。

 私は小宝島で、数多くの貴重な経験をし、思い出を作ることが できました。毎年 毎年、 人が入れ替わるたびに不安を感じながらも、多くの人と関わり、その人の思いや考えを知ることで私自身、成長することができました。

 先生方、行事や学習で私たちにいつも教え、導いてくださいました。また勉強の苦手な私に 一つ 一つ丁寧に教えてくださりありがとうございました。

 給食調理員の皆さん、毎日私たちのためにおいしい給食を作ってくださりありがとうございました。調理員さんたちのおかげで、みんな毎日給食を楽しみにし、その給食のおかげで たくさんの元気を得ることができました。本当にありがとうございました。  

 友達のみんな、いつも一緒に遊び、私が困っている時はサポートをしてくれてありがとう。 皆さんからたくさんのことを 教えてもらいました。離れ離れになっても皆さんと過ごした時間は決して忘れません。

 (クラスメイト)さん、(クラスメイト)さん、(中1の時のクラスメイト)さんの三人はこの学校生活で初めてできた同級生でした。最初はどう接すればいいかわからず、とまどいもありました。しかし、魚の話や文房具などの話をきっかけに少しずつ仲良く、そしてクラスに馴染むことができました。志さんとは三年間、素陸さんとは二年間の楽しい日々を送ることができました。離れ離れになりますが、お互いに目標に向かって頑張りましょう。みんなが楽しく高校生活を過ごせるよう応援しています。

 おばあちゃん、普段なかなか会うことはできませんが、いつも優しく京都から応援してくださりありがとうございます。これからも元気で長生きして、いつか小宝島にも遊びに来てください。

 (妹)さん、歌やダンスが大好きで踊ったり歌ったりして、いつも明るい雰囲気を家族に与えてくれました。今年から中学生になり、鹿児島の学校に通うことになります。新しい環境でわからないこともあると思いますが、お互いに頑張って行きましょう。

 最後に、お父さん、お母さん、私を優しく見守り、時には厳しく、そして、私らしく育てて下さりありがとうございます。どうしようもない悩みや、不安を抱える日もありましたが、 いつも私の相談に耳を傾けアドバイスや励ましの言葉をかけてくれました。十五年間、私を ここまで育ててくれたことに感謝しています。これからも、二人仲良く元気でいてください。 そして、これからも私の一番の良き応援者でいてください。よろしくお願いします。

 今日まで支えてくださったすべての方々に心から感謝し、お礼の言葉といたします。皆さん今まで本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

令和8年3月7日 卒業生

  

感動!!卒業式・修了式 - 小宝島小中学校

7日(土)に9年生3名の卒業式,6年生1名の修了式が盛大に開催されました。保護者,里親,寮監,地域の方々のたくさんの参列をいただきました。ありがとうございました。

義務教育課程を修了し,それぞれの高校へ進学する3名の「15の島立ち」です。答辞では,3名それぞれが,関わった方々それぞれに対して成長できたことへの感謝の思いを述べました。

また,修了生1名は前期課程を修了し,後期課程へ進学します。前期課程の集大成として,一輪車大会,運動会,メモリアルスピーチ等で印象深い活躍を見せてくれました。

在校生は,これまでの関わりで得た思い出や芽生えた伝統を引き継ぐ思いを歌や呼びかけに込め,立派な態度で4名の門出に花を添えました。

御卒業,御進学,おめでとうございます。

 2月24日(火)4校時に,「全校音楽」を行いました。3月7日(土)の卒業式・前期課程修了式に向けて,歌の練習をしました。中心は,「旅立ちの日に」でした。まず,低音パートと高音パートに分かれてパート練習をしました。音程に気をつけて何度も何度も繰り返し歌いました。そして,合わせて歌ってみると,声の響きもよくなり,目線を上げて,自信をもって歌えるようになってきました。本番が楽しみになってきました。

 本日,2月26日からは,卒業式の練習も始まります。卒業生も在校生も,里親さん,寮監・寮母さん,保護者の皆さん,会場にお越しの皆さんの心に届く素敵な歌声をお聞かせできたらいいなと思います。


 2月20日(金)に小宝島学園の3学期名物行事「メモリアルスピーチ」が行われました。

「メモリアルスピーチ」とは,3学期の授業参観として児童生徒の皆さんが,地域の方々や保護者・里親,寮監の方々に,この一年間で自分が心に残ったことや楽しかったこと,自分の一年間の成長などを発表する行事です。

 1年生から9年生まで,総勢15人の児童生徒が,体育館に集まったみなさんの前で,スピーチをしました。最初は緊張気意味だったけど,みな堂々と自分の成長を発表していました。一年間の成長,島に来てからの出来事,そして9年生は卒業して新たな世界に旅立つ「島立ち」の決意を,それぞれ自信を持って発表できました。

 3学期もあとわずか,小宝島学園,決意も新たにラストスパートです。 

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